同性婚シンポジウムに行ってきました

同性婚シンポジウム

昨日の2015年4月25日に、LGBT支援法律家ネットワーク有志主催の
『憲法学者・木村草太准教授と同性婚を考える ~二人で生きる未来のために、ひとりひとりができること~』
を聞きに行ってきました。

休日出勤の危機が迫ってましたが、午前中だけにとどめることに成功。
なんとかギリギリ参加できました。ε-(´∀`*)ホッ
会場は200人近い聴衆でいっぱい。メディアも来てました。注目度が高いんだろうなぁ。

というわけで、感想をまじえてレポをお届けします。



シンポジウムは二部構成。
第一部は木村先生による、「同性婚の憲法論」の講演、
第二部は当事者を交えたパネルディスカッションでした。


<第一部>
「憲法24条同性婚禁止説は、そもそも文言解釈のレベルで成り立たない」

木村先生の端的でわかりやすい語り口で、
憲法・民法からは同性婚が「禁止」されてはいない、ということを説明されてました。

◆ そもそも法律婚とはどういう契約なのか?
①共同生活契約 : 同居義務、相互扶助義務の設定
②性的独占契約 : 貞操義務の設定
③子女養育契約 : 嫡出推定、共同で養子をとる
④遺言設定契約 : 法定相続分と遺留分の保障
⑤契約の公示 : 戸籍、住民票の記載

結婚すると、以上の契約が成立するそうです。
現行のこの仕組みでは、同性間であっても、①と②は認められているそうで、
つまり、”部分的な”同性婚制度はあるっちゃあると言えますね。
ただ、それを公的に説明する手段は無いわけです。

また、仮に同性婚の制度が出来た場合、上記の異性間のものとは全く同じにはなりません。(③の部分)
なぜなら、同性間には生物学的に子ができないから。


◆ 憲法の同性婚禁止説について
木村先生によると、「憲法が同性婚を禁止している」とは文言解釈のレベルで成り立たない、とのことでした。

憲法24条1項
「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、・・・」

この条文の「婚姻」「両性」に注目して、幾つかの解釈を導いていきます。
論理的に、端的に読み解いていく様子がなんだかとっても説得力あったなぁ。

<一つ目の解釈>
①「婚姻」を「異性婚」を意味すると捉える。
②その場合、「両性」は「男女」のことを指す。
→ 「異性婚は、男女の合意のみに基づいて成立し、・・・」
  という当たり前の文になるが、この場合、同性婚については何も言及していないので、
  同性婚を保護してもしなくても違憲とはならない。

<二つ目の解釈>
①「婚姻」を「異性婚および同性婚」を意味すると捉える。
②「両性」が「男女」を意味すると捉える場合
→ 「(異性婚および)同性婚は、男女の合意のみに基づいて成立し・・・」
  という意味不明の文になるのでこの解釈はありえない。
→ つまり「両性」は「男女」「男男」「女女」を意味すると捉えられる。
  この場合、同性婚を保護しないと違憲となる。

というわけで、木村先生の説明によれば、憲法からは
① 同性婚については言及していない
② 異性婚・同性婚どちらも保護しなければならない
の2つの解釈しかあり得ず、同性婚禁止の結論はどうがんばっても導けない、のだそうです。

法律や憲法の解釈の手法をはじめて聞いたのですが、
大学の論理学の授業を思い出しました。面白いなぁ。


◆ 民法について
さらに、民法では同性婚についてどのように規定されているのか、という話もありましたが、
ちょっとややこしくなってうまく説明できそうにないので、箇条書きにてご勘弁ください 汗

・同性婚について、民法では禁止する規定は無い。

・同性婚を作ると、嫡出推定に関しての法律との間で不都合が起こりそうだが、
性同一性障害の男性についての過去の判決で解決済みにつき、問題なし。
※嫡出推定:女性から子が生まれた時、結婚している場合はその夫がその子の父であることを手続き無しに認知できる。FtoMの性同一性障害の男性と女性とが結婚し、女性が子を産んだ際にも、その夫(もと女性)にも嫡出推定が及ぶとの判決がされた。つまり、生物学的な父でなくても嫡出推定が及ぶと判断された。

・憲法では、「すべて国民は、法の下に平等であって、・・・」と規定されている。
異性婚と同性婚の区別をすることが合憲か違憲かは、両者を「区別」と捉えるか「差別」と捉えるかによる。

①「区別」側の意見:同性婚は「あるべき家族像」「理想の家族像」から外れている。
 この像に合致する異性婚と合致しない同性婚は、区別して問題ない。
→あるべき家族像の範囲を広げ、同性婚もそれに含まれると捉えると、差別だと判断可能。
 ただし、結局この像から外れる人は残ってしまい、根本的な解決にならない。

②「区別」側の意見:同性婚は子を作らないため、社会の利益にならない。
 子を産み、社会の利益となる異性婚とそうでない同性婚は、区別して問題ない。
→養子の引き取り手の増加等、同性婚はむしろ少子化対策となり、有益であると捉えると、差別だと判断可能。
 ただし、この場合だと結婚という制度が、社会的に有益かそうでないか、子を育てられるか、だけで議論されてしまう。
 有益だけで考えると、究極的には強制結婚までいってしまうが、これは合憲なのか?という話に発展する。

よって、「あるべき家族像」や「社会に有益かどうか」という概念を持ち出すことが差別である、
と考えるのが妥当。

「同性婚によって問題が起きるとしても、それでもなお、
個人の尊厳のために保護する、と考える方が筋が良いように思われる」
ときっぱり語った木村先生でした。

結論として、技術的には同性婚制度の法律を作ることは可能だそうです。
でも、日本の場合、「婚姻」と「子」の制度がくっついていてややこしい、
子の福祉については切り分けて考える方が良い、とのこと。


<第二部>
同性婚についての動きに無関心にならないこと

当事者(レズビアンカップルの二人、ゲイの牧師さん)、木村先生、山下弁護士の5名で
パネルディスカッションが行われました。
様々な観点やテーマで同性カップルの日常、困ったこと、同性婚について思うこと等が話されて、
笑ったり、驚いたり、共感したりと、聴衆側もなかなかの熱気を感じました。

こちらも印象に残った話を箇条書きにて。

・同性婚という名前にこだわらず、当事者が何を求めているのかを見出すことが大事。

・住まい探し、ご近所付き合い等で、いちいち二人の関係を説明するのがしんどい。
ご近所付き合いではある程度信頼関係を築いてから話すようにしている。

・パートナーに万が一のことがあった場合、
家族にカミングアウトしてないと「他人」として振る舞わざるを得ず、不都合も多い。
→同性婚の制度があれば、二人の関係を公的に説明できるはず。

・震災時、避難するときに同性カップルはどう扱われるか?
東日本大震災の時、関係をクローズにしている同性カップルが仮設住宅に住んだが、
周りからホモカップルじゃないかと噂をされ、囃し立てられた。
→二人は自死。(会場は騒然としてました...)

・結婚式は慎重に。なんといっても「結婚」は重い。
(ゲイの牧師さんのもとに、結婚式の相談がよく来るそうだ)

・社会的差別は法律ではどうしようもない。法律が社会を変える一面もあるが...。

・同性婚が認められている国と、認められていない国のカップルの場合、配偶者ビザとか、手続きがかなり大変。

・渋谷区の「同性パートナーシップ条例」は、二人の間に現行の契約があることを説明しやすくするものであり、同性婚制度とは違う。憲法とも関係ない。
あのニュースは世論を動かした。この動きを無視したり、無関心にならず、うねりを作っていくことが大事。

・同性婚を認めないことに関して、違憲訴訟が起きれば、違憲書を書きます、との木村先生の心強い言葉が。
また、裁判の結果にかかわらず、訴訟を行えば、論点が整理されるメリットがあるし、立法が動くことも多い。

・山下弁護士からは、LGBT支援法律家ネットワークは現在、同性婚を認めるようにと「人権救済申立」を行う準備をしている。→みんなで支援しよう。


以上、配布資料と自分のメモから、長々とレポを書いてみました。

同性婚は憲法では禁止されてはいないことが力強く説明され、期待が膨らんだように思います。

いまは単に「一緒に住めるだけでいい」かもしれませんが、万が一のときに、あって助かるのが制度です。
利用するしないにかかわらず、「制度はあったほうがいい」とレズビアンカップルの方が仰ってました。

そして、当事者自身が無関心にならないことが、何より大事だと思います。
近い話題すぎて、一周回って無関心になってしまうのはあるとは思いますが、
個人レベルでできること、考えられることは沢山あるはずです。


今日は原宿で東京レインボープライドが開催されましたね。
社会に、同性愛者の存在を示し、そして、自分たちが何を求めているのかを話し合い、発信していけたらなと思います。



<参考サイト>
憲法が同性婚を禁止? 憲法学者・木村草太さん「そんな説はお笑い。今日でおしまい」|弁護士ドットコムニュース
http://www.bengo4.com/topics/3017/

同性婚シンポジウム2


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野球部で風呂・その他雑記

こんばんは。ちかひらです。


社会人二年目になりました。
早い...緊張して上京したのがもう一年前なんですよね。

あれからたくさんの「はじめて」に出くわしました。
いろんな体験、勉強、交流があって、ようやく学生気分から会社員気分に変わってきている気がします。
単に疲れてるだけかもしれません。

仕事も本格化してきました。
作業量も増え、残業もどんどん長くなってきてしまってます。平日だと、夜は何も予定入れられないなぁ。

といっても、家が近いので、少しだけでも趣味や勉強の時間をとるようにはしてます。
仕事だけの話じゃないですが、一つの要素のみの生活はつまんないし息苦しくなるから。

そんなわけでこのブログもまたまた放置してしまいました。
ちょっと今日は、近況報告をしようと思います。



<カップルさんと花見>

歩いて1分くらいの距離にゲイカップルさんが住んでる話を前にしましたが、
今回、お誘いを受けて、近所の桜で有名な公園に散歩にいきました。

時期が早めだったのでまだ3分咲きだったけど、ほんわかしていい時間でした。
この二人がまた、ほんわかした雰囲気のカップルなんだよなー。
半同棲生活、うらやましいっす。


<映画デート>

相方とドラえもんの映画を観に行きました。

相方とは基本的に休みがかぶらないので、なかなか会えないんです。
でも、たまたま僕が平日に休むことが出来たので、タイミングがあって、映画を観に行きました。

つきあいはじめてから毎年ドラえもんの映画を見に行ってることになります。
今年はタイミング合わなくて無理かなと思ってたけど、行けてよかったな~。


<野球部合宿でお風呂>

字面だけ読むとめちゃくちゃ楽園じゃんか、となりそうですが、実際はそんなでもないです笑
所属してる野球部のメンバーは、わりと体つきは貧弱だし、顔もゲイ受けしない人が多いので...(失礼)

ただ、1人、筋肉がムキムキな人がいて、顔もかわいい感じの人がいまして。
惜しむらくは、入浴のタイミングとかが少しズレて、その人をじっっくり見る余裕が無かったことかなぁ。

でも、一緒に飲んだり、いつも以上に喋ったりできたので、
それだけでも幸せいっぱいでした。


<同性婚のトークイベント行きます>

「憲法学者・木村草太准教授と同性婚を考える 二人で生きる未来のために、ひとりひとりができること 」
ウェブサイト

に、行ってみようと思ってます。参加申し込み済。
Twitterで、弁護士である山下敏雅氏(LGBT関連のことにも取り組まれています)をフォローして知った情報です。
4月25日(土)の昼開催。

最近、渋谷区の同性カップル証明書の条例で、同性婚について広く話題になってますね。

反対だの賛成だの、色々と意見が飛び交ってますが、
肝心の当事者であるゲイ(それも、特に活動家とかでなく、一般市民の)があまり関心を寄せてないように思えました。
Twitterでフォローしてる範囲だけでの印象なので、実際はなんとも言えないのですけど...。

そっとしといてくれよ、と思ってるゲイも多いんじゃないかな。

これまで、影の存在として生きてきたゲイ。
その影という特権を思い存分享受してきたわけです。社会的立場や制度の恩恵を受けられない代わりに。

でも、これからは世界的な動向を見ても、そうはいってられない時代になるだろうし、
実際問題、ぼくたちがゲイとしてずっと生きてくためには、ほっとけない話題だ。

・・・みたいなことをふんわりと考えたりはしてるんですが、
いかんせん情報を集めていないので、まず、しっかりと話を聞きたいと思いました。
そこで、このイベントに参加することにしました。

もし都合つく方、行ってみませんか?

休日出勤、その日は避けたい...です(苦笑)



ではでは。

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