ちょっと引っ越してきます

こんにちは、ちかひらです。

9月ももう終わりですね。夏も終わり。
そんでもって、ぼくの東京生活も終わりを告げようとしています。

10月から、転勤で北陸に行くことになりました。


1年半の東京生活。

東京のゲイ友さんと会ったり、
同性婚のシンポジウムに参加したり、
新宿2丁目に行ってみたり、
レインボーパレードを見に行ったりしました。

そんでもって、東京に住んでる相方と近距離になって、
頻度は少なかったけどちょくちょくご飯を食べに行きました。

ようやく慣れて、知り合いも増えたこの時期の転勤で、
今になってちょっぴりさみしく感じてます。


相方とはまたまた遠距離恋愛に戻っちゃいます。
ま、研修とか出張で上京する機会はあるので、そのときに会えたらいいなと。
いつの日か、転勤で東京にまた戻ってきたら、その時は同棲したいねと話をしてます。
ほんとは、3年後くらいにしようとかも言ってたんですけどね。

転勤自体は不本意なものではなく、半分志願したようなものなのです。
相方からは、しっかり一人前になってこい!というようなエールをもらいました。
「故郷へ錦を着て帰る」ってやつです(東京は故郷じゃないけど)。

がんばるぞ。
引っ越したら、北陸の土地や文化に慣れて、生活スタイルを安定させてから、
色々と行動を始めてみようかなと思います。
引越し先でも、ゲイの友だちができるといいな。

でもまずは、その前に、引越の準備だね。


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ノンケのふりして2丁目へ

なりゆきで、会社の同期のノンケに連れられて新宿2丁目に行くことに。
お目当てはオカマバー。

ゲイオンリーのゲイバーには何度かお仲間さんに連れて行ってもらったことはあるけれど、
ノンケや女性OKのお店は初めて。

そこに、ぼくは今回、“彼女持ちのノンケ”として訪れることとなった...。
今回はそのレポと感想を書いてみる。

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先導してくれたノンケは、なぜかオカマ口調がうまく、何度かオカマバーに行った経験をもつ人。
彼はぼくがゲイであることは知らないが、そういうのに抵抗はないと察知してるようで、
二次会として行こうぜ、と誘われた。

他にくっついてきたノンケも数人。

2丁目に近づくにつれ、「怖えよ」「背後に気をつけないと」といったテンプレの台詞が飛び交う。
まーそりゃそう思うよね。
実はぼくゲイなんだよって言いたい衝動を抑えながら、ついていく。
何度か足を運んでいるおかげで2丁目周辺の地理感覚もついてきたが、それも隠しながら。


いよいよお店へ。
お店にはこっちウケしそうなママや店子さんがいて、
早速オネエ口調でトーク炸裂。

はじめこそビビっていたが、店子さんのさすがのトーク術で次第に慣れてきたようだ。
途中、ママの乳首をひとりずついじって採点してもらうという謎の遊びがあったり、
男同士のキスの話とかそういうのもあったけど、みんな思い存分楽しんでいた。



一方で、ぼくはもどかしさと居心地の良いような悪いような何とも言えない感情に囲まれていた。

ぼくは男が好きな男だ。立場としては店子さんと同じポジションである。
でも、同行者にはカミングアウトしていないので、ノンケと思われており、それを店子にも言っているので、
ゲイとしての発言はできない。

お客さんにはゲイ以外の方が多いので、店子さんに
「どうして男が好きなんですか?」「女と付き合ったことはないんですか?」
などの質問がよく飛んでいた。

店子さんの回答を横で聞きながら、頷くわけにもいかなし、かといって妙に知ってるような質問もできない。
せっかくこういう店に来たのだから、ぼくもゲイトークしたい。
でも、ぼくにはできなかった。

目の前にお仲間さんがいる居心地の良さと、そこにぼくが交じっていけない居心地の悪さがあった。

ぼくもゲイなのに。
ゲイの話がしたい。




会社の同期のみんなとは非常に仲良くしてもらっている。

はじめは恋人がいる(=彼女がいる)と言って、ゲイだと悟られないようにしていた。
そのおかげで安心して交流できたし、たまに同期の男子にボディータッチしても怪しまれなかった。

けれど、仲良くなってくると、そういった恩恵よりも、自分が嘘をついていることが辛くなってくる。
嘘をつくことで、同期との間に自分で壁をつくってしまっているのがよく分かる。

そうして、自己嫌悪に陥っていく。



思いつめてしまったぼくは、帰りがけに同期のホモくん(今回は不参加)にLINEを飛ばした。
「ノンケって分かんない。」
彼は、
「悩むことは悪いことでもないけど、もっと楽に考えることもあってもいい」
と答えてくれた。

ぼくはどうもくよくよと考えすぎる癖がある。
もっと楽に生きれるだろうか。

ノンケの一言一言に食ってかからずに。一喜一憂せずに。思い詰めずに。






隣の席に男女カップル(カップル以前かも)がいた。
彼らは、はじめてこういうオカマバーに来たそうだ。(デートでこういうとこ来るのもどうかと思うけど。)

まず、店子が全員男が好き、という事実に驚いていた。
それから、セックスの話、タイプの話、半生の話、自分はホモウケする顔なのかという話、
たくさん質問をして、店子さんも快く、面白く、そしてドギツく回答していた。

一般向けのバーなので、こういうお客さんは毎日のように来るんだろう。
そして、その都度同じことを繰り返し答えているのだろう。



「あなたはどうしてゲイなんですか?」
自分の存在について連日問われる心的ダメージって、けっこう大きいはずだ。
それを乗り越え、プロの店子として、笑いに昇華して笑顔でお客さんに届ける。
相当強いよ。

ゲイとしての自分とノンケとして見られる自分とのギャップに右往左往してくよくよしてる自分と、
あたかも気にしてないような店子さん。

比較することではないかもしれないけれど、知らない間にぼくは彼らに嫉妬していたのかもしれない。

みんな、悩みは持ちながらも、明るく生きてるんだよな。
変に思いつめて、辛い辛い言うよりも、楽しんじゃったほうがいい。


そう、楽しむこと。

その男女カップルの会話は、一般の人の考えるオカマ像を知れるという意味で、いい機会となった。
ノンケに扮する必要はないけれど、単独こういうオカマバーに乗り込んで、
知らないノンケさんと話をするのも面白いかもしれない。
ぼくは、そういう話が好きだからさ。

自分なりの楽しみ方を見出そう。



お店を出るとき、最後に「実はぼく、ゲイなんですよ」と心のなかで呟いた。
店子さんは、笑顔で「知ってたよ」と、ぼくのゲイとしての存在を認めてくれた気がした。







「イカホモ」願望

イカホモになりたい。

不定期に、そんなことを思う。


ぼくはよく、外見はあんまりゲイっぽくないよねと言われる。
服装もそんなにゲイゲイしくないことが多い。
短パンは脚が冷えるので持ってないし、いわゆる「かわいい」Tシャツも持ってない。
ゲイ自覚後に、多少は原色使いの鞄とかは買ったけど、それくらい。

このことに、ぼくはコンプレックスを抱いているのかもしれない、という話をしたい。


話は少年時代に遡る。


中学時代、ぼくは「格好良くない」男子だった。
思春期に入り、くせ毛が強くなって髪の毛は基本的にボサボサ。
女子にはキモがられ、露骨に触れたくないオーラを出されていた。
私服の8割方は親戚からのお古。

自分という意識を形作り始める思春期に、「自分はダサい」ことがデフォルトで育ってきた。

ところが最近、ゲイノンケ問わず「ちかひらくんはモテる」と言われたりする。
それが内面なのか外見なのか複合してなのかはわからないけど、
少なくとも人並みに好意を持ってもらえる人間にはどうやらなっているらしい。

でも、自分ではほっとんどそうは思えない。
思春期のころの、「自分は格好良くない」という意識がまだ権力を握っているようだ。


これは服装にも言える。

「どうせダサい自分が選ぶのだからぼくがいいなと思ってもダサい服なんだろうし、
仮に格好良い服だったとしてもダサい自分が着たところで不釣り合いだ」
と心の底で無意識に思い込んでしまっている自分がどうやらいるようだ。
その結果、うまく服を買えない。


話をイカホモに戻そう。

自分の顔やファッションセンスにコンプレックスを持っているぼくは、
ゲイ世界に入った今でも、当然のごとく悩みは続いている。

ゲイ世界での「モテる人」の典型である「イカホモ」の方々。ぼくももちろん好き。
そういう人達は短髪が似合ってて、ヒゲがいい具合に生えてて、
ワンポイントかわいい服装を着こなしている。

一方でぼくは、
くせ毛だしキャラ的にも短髪はそんなに似合わない(かといってくせ毛なので長髪はボッサボサ)。
ヒゲは薄いので生やしたところで意味が無い。
こんな僕がかわいい服を着ても似合うワケがない。

というマイナスな思考がまとわりついている。



どうやってもぼくがたどり着くことのできないモテスタイル。
諦めと羨望とが浮かび上がる。



きっと、まだゲイという自分に自信がないんだろうな。
「恰好いい」という要素の無い(と思い込んでいる)自分に。

自分に足りないものを持っている人を羨ましく思うのは人間の常だ。
ぼくの場合はそれがイカホモに向かっているのかもしれない。

イカホモの方たちが、うまく服を着こなして、ゲイ活動を謳歌して、人生楽しそうにしている。

青春らしい青春もなく、ゲイ活動もそんなに経験は多くない。
うまくやってる人を見ると自分が情けなくなる。
「ぼくも、格好良ければ、楽しくゲイライフを過ごせるのに。」



今日、 トミー ヒルフィガーとカンタベリーの服を思い切って購入してみた。
さんざん悩んだ挙句にね。

どちらもゲイによく好まれるブランドで、
実際に見てみると自分にとってもお気に入りのデザインが多い。人気なのも頷ける。

まずは見た目から、「イカホモ」要素を取り込んでみる実験だ。
結局チョイスは無難なのに落ち着いたのかもしれないけれど、
「ゲイらしいアイテムを増やしていく」という意識が、なんだかぼくに刹那的な安心感を与えてくれそうだ。


なにかポッカリと空いた穴を埋めたいのかもしれない。
焦っているのかもしれない。

とりあえず一度、思いっきりゲイっぽくなってみよう。
一度経験することで焦りが消えて、その後落ち着いて自分を固めていけるかもしれない。
最終的にそこから遠ざかってもいいさ。


とりあえず次は、彩度の高めのボクサーパンツを買ってみようかな。
値段も、トミーみたいに高くないから、ね。



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