すぐそばにある世界

ゲイなんて身の回りには居ない、というのが世間一般的な意見だと思う。
知識では知ってるけどね、ってやつ。


テレビではいわゆるオネエ系の人はよく出てるし、たまにNHKあたりで真面目なゲイ番組もしてる。
ネットではホモォ…をはじめ、同性愛者という存在は認知されてるはずだ(良い悪いは置いといて)。

でも、実際に近くにゲイが居るとは思ってないだろう。
よほどオープンにしてる人が友達じゃないかぎり。



秋に両親とちょっとした旅行をしたときの話。



とある駅のお土産屋さんが軒を連ねるスペースをぶらぶらしてたら、
そのフロアのベンチに中年の男性2人組が座ってた。
2人とも坊主に近い短髪で、明るめの服。ぽっちゃり。両者の距離が近い。

あーこれはゲイだな、と。

念のため某アプリのGPS機能使って調べてみたら、いた!
メガネのおじさん、ゲイだ。


遠くからチラチラ視線を送ったけど、向こうは気づいてたかなぁ。いや、気づかなくてもいいけど。


で、当然なんだけど、親はそのことを知らないわけだ。
ほんの数m先にいるただの男性がゲイであることを。

近くに居ても、分からない、知りようがないから、「私の近くにはゲイなんて1人もいないよ」って言える。
これは、本人が悪いとかそういうんじゃなくて、ゲイの社会的閉鎖性ゆえだ。



異性愛社会が多くを占める世界、
もっというと“異性愛者しかいない前提で成り立っている世界”で僕らは暮らしている。
でも、その裏に、すぐ近くに同性愛者は実際には居る。
そして、ほとんどの異性愛者はそのことに気づかずに生きている。

なんだか不思議で面白くて、怖いなぁ。



よくゲームで裏世界があったりするけど、
今回のようなことを考えると、裏世界が実世界にも存在する、そんな不思議な感覚になる。

社会を見る目が変わるよね。



ゲイに限らず、いろんな別世界がこの世には存在するし、気づかずに死んでいくんだと思う。
すべてを知ることは不可能だけど、表に見えている世界だけじゃない、ということをいつも頭の片隅に置いとくだけで、人生は何倍も面白くなるはず。

そういう人生にしたい。



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